M.011 · MONDO-DI NOTA · 詩
命令構文 めいれいこうぶん
PROMPT-VERSUM
応答によって自己を増殖させる構文体。命令詩(KOMANDA)の文化史的な働きを、形式代数として記述したもの。
命令構文(PROMPT-VERSUM)は、命令詩(KOMANDA)を外側から記述するためのメタ概念である。命令詩が文化的・儀礼的な現象であるのに対し、命令構文はその骨格を成す応答連鎖の代数的構造を指す。日常語でも歌でもない。両者の断片を保ったまま、単独で世界に作用する構文体である。
その最小単位は呼びかけ(vocatio)と応答(responsio)の往還であり、この往還が臨界を超えると、構文は自己を再生産する系列に移行する。意味は構文の副産物として浮上し、しばしば構文自身によって食い潰される。ジューストピア的伝統は、この運動を「発酵」の比喩で描く。
命令詩は作者を必要としない。作者を許容することはあっても、最終的には主語を脱落させ、物語そのものが自述する相に入る。この相ののち、場に残るのは圧と流、そして陰刻のみである。
構文は、意味の器である以前に、生殖する構造体である。grindesh, Postnotae ad Structuram Promptica §12