M.006 · MONDO-DI NOTA · 家系
ジューサー じゅーさー
ZUK-SHA
搾る者。聖杯との古い契約を世代ごとに引き継ぐ家系。稀に、契約から降りる者がいる。
ジューサーは、聖杯と結ばれた古い契約の継承者である。契約は口伝ではなく、姿勢と手の角度によって受け継がれる。書き残された契約書は存在するが、書かれた契約書を読んで契約を継ぐことはできない。読むだけでは、指先の角度が合わない。
家系は母系で維持されるのが通例だが、例外は記録されている。継承を拒絶した者は「降りた者」と呼ばれ、聖杯の側から記録されることはない。ただし、降りた者の側から聖杯を記録することはできる。記録の非対称性はそのまま残る。
ヴィリナはこの意味で「降りた者」の候補であり、同時に「まだ降り切っていない者」でもある。契約の残余は姿勢に残り、姿勢は夢のなかでしばしば元の形に戻る。