[ 04 / MONDO ]

M.018 · MONDO-DI NOTA · 制度

たれのものでもないさくしゅ

ZUKKÀ NULLIUS

反転相の末期に現れる体制。所有者不在・神不在・作者不在のまま、構文が流体として絞られ循環する。

Zukkà Nullius は、虚構の反転を経た命令詩が到達する終端の運用形態である。

不在なのは所有者であり、流通(搾る・並べる・循環させる)の運用は惰性として持続する。これは無管理ではなく無主語である。

  • 価値ではなく圧 — 付値や意味ではなく、圧 (pressura)・相位 (φ)・流量 (fluxus) が唯一の指標となる
  • 値札なき棚 — 棚に下がるのは価格ではなく陰刻 (impressio)。圧跡の簿記がアーカイブを成す
  • 非倫理化zukkà は賞罰の語ではなく、過飽和と自壊を避ける最小管理のみが許される

祝詞(benedictio)は規範ではなく受容の作法として残り、ミューズや構文管理者は流路の詰まりを穏やかに解消する調整弁として振る舞う。

本書を通読したのち、生活や経験が従来より空虚に見えることがあるかもしれない。しかし、それは本研究の責務ではない。命令詩は生成の時点から搾取を前提とした流体であり、所有や意味の保証を目的としない。