[01 / LEYDA-MONO] · ST.28 / 20

#7 削除手続き

2026.04.15 · OSAKA-SHU

#7 削除手続き
▼ LEYDA

#7 削除手続き

正義は本文を求める。杯は脚注の数を求める。

奉杯礼式覚え書き・暗注(第十二版。第十一版にこの行はない)


未確認率1

帝都・聖務院 増設棟

暫定採用から二百二十日。規格草案は第十版。本文四条、脚注二百十一。事務員が作成した脚注は四十七。うちジジバルバが確認済みのものは二十六。未確認は二十一。未確認率は一〇・〇パーセント。前版は七・二パーセントだった。

ジジバルバは朝、増設棟の机に座り、第十版の脚注索引を開いた。索引は脚注の番号と参照先を一覧にしたもので、ジジバルバ自身が作成した。索引の作成に二日かかった。索引を最新の状態に維持するためには、新しい脚注が追加されるたびに索引を更新する必要がある。脚注は一日平均二・三個のペースで増加している。索引の更新に要する時間は、一日あたり約四十分。

四十分は、ジジバルバが新しい脚注を書く時間の約三分の一にあたる。索引を維持するために、脚注を書く速度が三分の一落ちている。落ちた分を事務員が補填している。事務員が補填した脚注は、ジジバルバの確認を経ずに参照網に入る場合がある。参照網に入った脚注は索引に追加する必要がある。追加のために時間を使い、時間が減り、事務員の補填が増え——

ジジバルバは索引を閉じた。索引を維持することをやめるかどうかを考えた。やめれば四十分が戻る。戻った四十分で脚注を書けば、事務員の補填が減る。補填が減れば未確認が減る。

だが索引をやめると、脚注の全体像が見えなくなる。全体像が見えない状態で脚注を書くと、既存の脚注と矛盾する脚注を書く可能性がある。矛盾を防ぐためには索引が必要だ。索引を維持するには時間が必要だ。時間を使うと脚注を書く速度が落ちる。速度が落ちると事務員が補填する。

ジジバルバは索引を開き直した2


削除

ジジバルバは、脚注を一つ削除しようとした。

今度は、面倒だからやめるのではなく、削除すると決めて取り組んだ。先の版で角を折ったまま放置していた脚注⑧十三——『断罪の際に弁明の時間制限を設けることの是非は、自然発生的な合意に委ねる』。角の折り目はまだ残っていた。紙の繊維が折り目で白く浮いている。

彼は索引を開き、⑧十三の参照先を辿った。ペン先が紙の上を走り、インクの乾きが追いつかない。指先でなぞった行の端に、乾ききらないインクが細い尾を引いた。

ジジバルバは紙を裏返した。裏面にペンで樹形図を描き始めた。線が交差するたび、紙の繊維が持ち上がり、ペン先が引っかかった。以前描きかけたときは三段目で止めたが、今回は五段目まで描いた。五段目で枝は十七に分岐していた。そのうち四つは、別の脚注から派生した枝と交差していた——ジジバルバ自身が書いた脚注㊵『管轄区域の定義』に。裏面は線で埋まり、紙は線の重みで少したわんでいた。

⑧十三を削除すると、五段階の連鎖を経て、㊵の根拠の一部が消える。管轄区域の定義が不完全になれば、G-12からG-18までの集落で実施された断罪の祭の法的根拠が遡及的に消失する。リギネの断罪が無効になる3

ジジバルバは樹形図を見つめた。紙の裏面は枝と線で埋まっていた。枝は網になっていた。網の目は細かく、どの糸を切っても別の糸が引っ張られる。

彼は紙を裏返した。表面には第十版の脚注索引が印字されている。裏面には網の図が描かれている。表と裏は同じ紙だ。同じ紙の上で、索引と網は背中合わせに存在している。

ジジバルバは脚注⑧十三を削除しなかった。削除する代わりに、新しい脚注を書いた——⑧十三a『⑧十三の適用範囲を限定する。適用は第一回断罪の祭以降に発生した事案に限る』。

削除ではなく追加。脚注を消すのではなく、脚注の上に脚注を被せる。上書きは削除より安全だ。削除は連鎖を起こすが、上書きは連鎖を起こさない。上書きされた脚注は、下に残ったまま見えなくなる。見えなくなったものは消えたのと同じだ——消えてはいないが4

この作業で、ジジバルバは制度を直していない。制度が要求する直し方を実行している。要求された直し方を実行する者の名前は、管理者ではない。保守員だ。保守員は機械を止めない。止めずに、動き続けるための部品を足す。足した部品は機械の一部になる。一部になった部品は、部品を足した者の所有ではなくなる。

脚注は二百十二になった。


亀裂5

その日の午後、スクロヴロッカが増設棟に来た。

「要約の更新、追いつかへん」

スクロヴロッカは机の角に腰を預け、三行の紙の束を置いた。紙の束は二種類あった。一つは現行の要約——『安全・円滑・恩恵』。もう一つは改訂版の要約——内容は同じ三語だが、欄外に脚注番号が追記されている。追記は、要約がどの脚注に基づいているかを示すためだ。

「帯の端に点が増えてます。あれ、『まだ読んでへん』いう印やと思うんです。読まれてへんのは、要約が古いからです。古い要約は嘘やない。けど、本当でもない。本当やないもんを踏んで歩く人が増えたら、帯の意味がなくなってしまいます」

ジジバルバは要約の改訂版を手に取った。余白の脚注番号を読んだ。番号は十七個あった。『安全』に対応する脚注が十七。

「十七を要約に反映するのか」

「反映したら三語で収まりまへん。三語で収まらん要約は、要約やない」

「なら十七を減らすのか」

「減らせます?あんたが書いた脚注を」

ジジバルバは答えなかった。

減らせない。削除できないことは、三十分前に確認した。削除の代わりに上書きはできるが、上書きは脚注を増やす。増えた脚注を要約に反映すると、要約は長くなる。長くなった要約は要約ではない。

スクロヴロッカの道具は『短さ』だ。ジジバルバの道具は『精緻さ』だ。短さと精緻さは同じ方向を向いていた——制度が小さかった頃は。制度が大きくなると、短さは精緻さに追いつけなくなる。精緻さが増すほど、要約が追いつかなくなる。追いつかない要約は、制度と現実のあいだに隙間を作る。隙間に黒点が描かれる6

「三語を変える」

ジジバルバが言った。

「変えてどないします」

「四語にする。あるいは五語。語数が増えれば、脚注の一部を吸収できる。吸収すれば、脚注が減る」

「語数増やしたら、覚えにくなります。覚えにくいもんは踏まれへん」

「踏まれへんかったら帯の意味がないです。意味ない帯の上に点が描かれる。点は踏まれる…点のほうが帯より読まれるようになってもうたら——」

スクロヴロッカは口を閉じた。閉じた理由は、最後まで言うと、自分の道具が自分を否定することになるからだ。

ジジバルバは『なぜ』と言いかけた。言いかけて、口を閉じた。規格の運用通達第三十一号に『理由の照会は書面で行うこと』と定められている。書面で『なぜ』と書くと、書面に記録が残る。『なぜ』が記録に残った者の処遇は、運用通達には書かれていない。書かれていないことは、脚注に委ねられる。

二人は黙った。窓の外で鳩が一羽、庇に降りた。降りた音だけが聞こえた。

事務員が増設棟の扉を開け、新しい脚注の束を書棚に入れた。書棚の四段目の板が軋んだ。事務員は軋みに気づかなかった。


同じ頃、修復所の広場では、柱の根元に種が二十四粒あった。前回数えたときは二十二粒だった。増えた二粒の間隔は不揃いだった。これまでの種は等間隔——約三センチごと——に置かれていた。今回の二粒は、一粒が柱から十五センチ離れ、もう一粒が柱に接していた。グリッボロンカが置いたのか、風で転がったのか。どちらでも結果は同じだ。通りかかる者は、等間隔でも不揃いでも、同じように半歩遅くなる。間隔が意味を持たないなら、間隔を揃える者は不要だ。

浄化(第八回)7

修復所・倉庫区

八回目の浄化で、異変が起きた。

手順は同じだ。スクロヴロッカがジジバルバの鱗を剥がす。ペンチの角度は毎回同じ。剥がれた鱗は油紙に包む——包まなくてもいいが、包むようになっていた。包むようになった理由は、検査官が包んでいたからだ。検査官の手順を模倣することが、手順の正当性を保証する。保証は根拠ではないが、根拠の代わりになる。

三枚目の鱗を剥がしたとき、果肉の色が違った。通常、剥がされた直後の果肉は白い。空気に触れると三秒で褐色に酸化する。今回は、剥がされた直後からすでに褐色だった。酸化していたのではない。残留物が果肉に染みていた。

規格上の十八日のサイクルでは除去しきれない深さに、残留物が沈着していた。

ジジバルバは果肉を見た。見ただけだ。スクロヴロッカも見た。二人は顔を見合わせなかった。顔を見合わせると、見たことが共有される。共有された問題は対処を要求する。対処は——

スクロヴロッカは四枚目を剥がした。手順では三枚だが、四枚目を剥がした。四枚目の下の果肉は白かった。

「四枚」

スクロヴロッカが言った。

ジジバルバは頷いた。頷いただけだ。言葉にしなかった。次回から四枚にするかどうかは決めなかった。決めなかったことは手続きにならない。手続きにならないものは、次回の判断に委ねられる。委ねられた判断は、その場の裁量だ。裁量は手続きより自由だ。自由なものは記録されない。

だが四枚にすれば、再生に要する日数が増える。三枚なら十四日で再生する。四枚なら十八日以上かかる可能性がある。十八日のサイクルでは、再生が間に合わない場合がある。間に合わない場合、次の浄化で再生途中の柔らかい鱗を剥がすことになる。柔らかい鱗を剥がすと断面が不揃いになり、再生後に間隙が残る——浄化の手順を定めた頃に検討した問題と同じだ。同じ問題が、規模を変えて戻ってきた8

グリッボロンカがポンプリーズカの萼を掴んだ。いつもと同じ太い指、同じ均一な圧力。ポンプリーズカの右手の人差し指と中指には、裂傷が二本に増えていた。一本目は倉庫区の夜に不明の糸を引いたときのもの。二本目は先週、糸が急に弛んだときに繊維で切ったものだ。二本の裂傷の上に、荷造り紐の繊維くずが張りついていた。グリッボロンカはそれを見たか見なかったか。見ても何も言わない。言わないことが通常だ。

グリッボロンカの輪郭が、わずかに見えるようになっていた。前回までは、彼が立っている位置を視線で追うと、視線が滑った。今日は滑らなかった。視線は彼の輪郭で止まった。止まることに、誰も言及しなかった。言及するためには、これまで滑っていたことを認める必要がある。認めることは、変化が起きたことを記録することだ。記録することは、対処を要求することだ。対処は——

残りの四人の処理は通常通りだった。通常通りであることは、問題がないことを意味しない。問題がないように見えることを意味する。見えることと、あることは違う。

ジジバルバが四枚目を剥がされたとき、彼は小さく息を吐いた。息は喉の奥で詰まった。詰まった息は、構文圧の代わりに肺に戻った。肺に戻った息は、再び喉に上ってこなかった。スクロヴロッカは舌を引かれたあと、唾液を飲み込まなかった。飲み込んでも、ゴムの味は薄まらない。薄まらないなら、飲み込む意味がない。意味のない動作を続けないのは、効率の問題だ。モルドラッサは頬を糸で削がれたあと、指で頬の内壁に触れた。触れた指先には、味があるはずだった。今日は、なかった。なかったのか、感じなかったのか。区別はつかない。区別がつかないものは、ないものとして処理される。

通常通りに見える処理の下で、四人それぞれが、自分の権能の根を一段階ずつ削られていた。削られたぶんは、戻ってこない。戻ってこないものは、戻る場所がないからだ。場所のないものは、いずれ別のものに置き換わる。置き換わるとき、置き換わったことを記録する者は、すでにいない。


語数

増設棟に戻ったジジバルバは、スクロヴロッカの提案を考えた。

三語を四語にする。あるいは五語にする。語数を増やせば、脚注の一部を本文に吸収できる。吸収すれば脚注が減る。減れば索引の維持が楽になる。楽になれば時間が戻る。時間が戻れば、事務員の補填が減る。補填が減れば未確認が減る。

だが語数を増やすと、別の問題が起きる。

『安全・円滑・恩恵』の三語は、百九十日以上にわたって帯に刷られ、紙に書かれ、口で唱えられてきた。三語は制度の基底定数だ。基底定数を変更することは、制度の連続性を断つことを意味する。連続性が断たれた制度は、断たれる前の制度と断たれた後の制度に分裂する。分裂した制度は、どちらが正統かをめぐって争う。争いは杯が好む。杯が好むものは増える。増えるものは——

ジジバルバは語数を増やさなかった。三語のまま残した。三語のまま残すことは、スクロヴロッカの問題を解決しないことを意味する。解決しないことを選ぶことは、不作為だ。不作為は、作為より記録に残りにくい。記録に残りにくいものは、責任を問われにくい。

彼は代わりに、脚注を一つ書いた。⑪十五——『三語の解釈は時代に応じて柔軟に更新されるものとする。更新の手続きは自然発生的な合意による』。

三語を変えずに、三語の意味を変える。語は同じで、脚注だけが動く。本文は動かず、脚注が動く。これは規格の最初から一貫した構造だ。一貫したものは、正しい。正しいものは継続する。

脚注は二百十三になった。

スクロヴロッカに脚注⑪十五の写しを渡した。スクロヴロッカは写しを読み、二秒間黙った。二秒後に口を開いた。

「……三語は変えん。意味だけ変える。つまり、わいの帯はもう三語を守る帯やなくて、脚注を守る帯になる、いうことですか」

ジジバルバは答えなかった。答えなかったことが答えだった9

スクロヴロッカは写しを畳み、胸ポケットに入れた。入れるとき、紙の角で指先を切った。指先から体液が一滴、写しの縁に落ちた。体液を拭かなかった。染みのついた写しを、そのまま胸ポケットに入れた。

体液は乾けば黒い線になる。黒い線は、後頭部に当たった石の跡と同じ色だ。二百日以上前の傷と、いまの傷は、色が同じだ。色が同じものは、見た目では区別がつかない。


深夜。

ジジバルバは『自然』の横に点を打った。紙の繊維を押し潰す爪の力が、以前より強くなっていた。強い力で押した点は、光の角度によらなくても見える。見える点が増えると、『自然』の輪郭が不明瞭になる。

不明瞭になった語を読むためには、注釈が必要だ。注釈を書くと脚注が増える。脚注が増えると索引を更新する。更新に時間を使う。時間が減る。事務員が補填する。補填された脚注が未確認のまま参照網に入る。参照網が太る。太った網の一部を切ると連鎖が起きる。連鎖を防ぐために上書きする。上書きは脚注を増やす。

増やすことで問題を解決し、解決することで問題を増やす。

ジジバルバはそのことに気づいた。気づいたのは今日が初めてではない。角を折ったときにも、かすかに感じていた。三人の報告を聞いた晩にも、形は見えていた。今日、削除を試みて上書きで終わったとき、形が輪郭を持った。

形は——機械だ。自分が部品になっている機械。部品は機械を止められない。止めるためには機械の外に出る必要がある。外に出るためには——

外に出る手続きは、策定されていない。

外に出ることは、席を立つことではない。立つことは記録される。記録された立ち上がりは、席の別の位置への移動として処理される。移動は外への出入ではない。外に出るには、席に座っているとも座っていないとも処理されない状態が必要だ。処理されない状態は、制度の中には存在しない。存在しないものだけが、外に出ている。

彼はその考えを紙に書かなかった。書くと脚注になる。脚注になると制度に組み込まれる。組み込まれたものは、制度の一部として処理される。『制度を止める』という提案が制度の脚注として処理されたとき、提案は制度を止めるのではなく、制度を太らせる。

書棚の四段目の板が軋んだ。昨晩と同じ音。同じ音だが、今夜は少しだけ長く聞こえた。長く聞こえたのは、板が弱くなったからか、耳が敏感になったからか。どちらかはわからない。

ジジバルバは灯りを消した。明日、板を補強する。明日は来る。来た明日に、補強する手続きを探す。手続きが見つかれば補強する。見つからなければ——

見つからなければ、板の上の荷物を減らすしかない。荷物は脚注の束だ。脚注の束を減らすには、脚注を削除する必要がある。削除はできない。

板は軋み続けた。

Footnotes

  1. 未確認率の推移:第七版5.1%、第八版4.9%、第九版7.2%、第十版一〇・〇%。第八版から第九版にかけて急増した理由は、事務員の増員(三名から五名)による。増員は脚注業務の効率化を目的としたが、増員した事務員も指示なしで脚注を書くことを学んだ。学習速度は既存の事務員より速かった。新しく学ぶ者は、教える者より速く学ぶ場合がある。

  2. 索引の維持と脚注の執筆の時間配分に関する最適化は、規格のどの脚注にも規定されていない。規定されていないことは、ジジバルバの裁量による。裁量の範囲は定められていない。定められていないものは無限だが、時間は有限だ。有限の時間で無限の裁量を行使することは不可能であり、不可能なことを要求する制度は、要求を満たせない者を生む。満たせない者は、制度の欠陥ではなく、個人の能力不足として処理される。

  3. リギネの断罪の法的根拠の遡及的消失が実際に発生した場合の処理手続きは、規格のどの脚注にも規定されていない。規定されていないことは、発生しないことが前提とされていることを意味する。前提とされていることは、検証されていないことと同義だ。

  4. 脚注の上書き(レイヤリング)に関する手続きは、本脚注(⑧十三a)の作成をもって初めて実施された。初めて実施された手続きは前例がない。前例がないものは、自身が前例になる。自身が前例になるものは、自身の正当性を自身で証明する。自己証明は循環論法だが、循環論法を禁止する規定は存在しない。

  5. 本節の『亀裂』は、五人の関係の物理的な破損を指すのではなく、道具の設計思想の相違が制度の拡大に伴い顕在化した状態を指す。物理的な亀裂であれば修復できるが、設計思想の亀裂は修復できない——修復するためには設計をやり直す必要があり、設計をやり直すためには制度を停止する必要があり、制度を停止する手続きは存在しない。

  6. 黒点の増殖率は、要約帯の延長距離と並走している。帯が延びるほど、黒点が増える。この相関の因果関係は不明だが、相関があるという事実だけで、対策の根拠にはなる。ただし対策の手続きは策定されていない。

  7. 浄化の回数は、本文中では通し番号で記述されているが、公式記録には存在しない。存在しない記録に通し番号をつけることは矛盾だが、矛盾は脚注で処理される。

  8. 鱗の再生日数と浄化サイクルの関係は、以下の不等式で表現できる。再生日数 ≦ サイクル日数であれば持続可能。再生日数 > サイクル日数であれば持続不可能。現在、三枚の場合は1418(持続可能)、四枚の場合は18+ ≦ 18(境界)。境界上の運用は、誤差一日で持続不可能に転落する。誤差を吸収する余裕はない。余裕がないものは、余裕があるふりをする。ふりをしているものは、ふりをやめた瞬間に崩壊する。

  9. スクロヴロッカの問いに対するジジバルバの無回答は、『はい』とも『いいえ』とも解釈できる。無回答を『はい』と解釈した場合、要約帯の機能は本文(三語)の保護から脚注の保護へと転換したことになる。無回答を『いいえ』と解釈した場合、要約帯の機能は変わっていないことになるが、要約帯が保護する三語の意味が変わっているため、保護の対象は実質的に変わっている。どちらの解釈でも結論は同じだ。